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¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
目的:ドーパミンニューロン破壊薬のMPTPに対して組織部位によるvulnerabilityの違いのメカニズムを解明することを目的として,ラット線条体及び側座核に注入したMPTP及びその代謝産物MPP^+の動態変化について経時的に調べた. 方法:1)慢性実験用ラットの作製.脳定位固定装置にラットを固定して線条体や側座核に直径7μmの炭素線維よりなる測定電極を挿入し,参照電極,修飾電極を硬膜上に固定する.薬物注入用カニューラを測定電極の近傍に挿入固定する.手術後3週目以降に薬物を注入する. 2)MPTP及びMPP^+の測定.In vivo voltammetry法によって細胞外液中のMPTP及びMPP^+の濃度測定する.測定は45秒おきで,無麻酔無拘束下にて行った. 3)薬物投与.5mM MPTPまたは2mM MPP^+をカニューラより24分かけて注入した. 結果:線条体にMPTPを投与したが,細胞外液中MPTP濃度は注入開始より27.6±1.2minでピークに達し,直ちに減少した.側座核では33.6±2.2minであった.また,組織内でMPTPより変換されたMPP^+は,線条体で52.0±4.0min,側座核では156.0±11.2minでピークに達した.また,MPP^+を投与したとき,線条体,側座核では細胞外液中のMPP^+濃度の時間経過は違いが認められなかった. 考察:以上の結果より,線条体では,側座核よりMPTPの細胞内への取り込みが大きいか,あるいはMPTPよりMPP^+への変換が速いことが示唆された.これらの違いがMPTPによる組織部位におけるvulnerabilityの違いを引き起こしていることが考えられた.
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