初期胚におけるFGF受容体の多様性とその神経誘導過程における役割
Project/Area Number |
06680803
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
神経・脳内生理学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡本 治正 東京大学, 医学部(医), 助教授 (40134283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 國太郎 東京大学, 医学部(医), 教授 (10010034)
見学 美根子 東京大学, 医学部(医), 日本学術振興会特別研
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | アフリカツメガエル / ミクロ培養系 / FGF / オ-ガナイザー / 神経誘導 / FGF受容体 |
Research Abstract |
我々は既に、ツメガエル嚢胚外胚葉細胞のミクロ培養系において、bFGFがオ-ガナイザー細胞の神経誘導作用を代行し、生理学低濃度で神経細胞の分化を誘導することを明らかにした。FGFやその相同分子がオ-ガナイザー細胞に発現していることも報告されており、これらbFGF様分子が正常発生中に神経誘導因子として働いている可能性は強い。そこで本研究では、この点をさらに追求する目的で、オ-ガナイザー細胞から出される神経誘導信号を受容する嚢胚外胚葉細胞において発現しているFGFレセプター分子種の同定を試みた。 常法に従い嚢胚cDNAライブラリーのスクリーニングを行った結果、まだ報告のない3種を含め、計5種のFGFレセプターが転写発現していることが明らかになり、それぞれXL-1〜5と命名した。各々の全長の塩基配列を決定した結果、細胞外領域に相違性が高いことから、基質特異性或いは親和性の異なる独立の分子であることが示唆された。各分子種の時間的・空間的発現パターンを調べたところ、神経誘導の起こる嚢胚期の外胚葉には、XL-2,4,5の発現が多く、神経分化の誘導に関与する可能性が高いと考えられる。今後はこれら分子のdominant negative mutantを作成し、これをツメガエル初期胚に与えた時、神経系の発生にどの様な影響があるのか解析するつもりである。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)