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唐代における暦制定にまとわる諸問題の研究

Research Project

Project/Area Number 06710007
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Chinese philosophy
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

長谷部 英一  東京大学, 文学部, 助手 (00251380)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords麟徳暦 / 定朔法 / 平朔法 / 大衍暦 / 内挿法
Research Abstract

本年度の研究は、『新唐書』暦志の研究を中心に行い、さらに杜石然等著『中国科学技術史』の翻訳(共訳、東大出版会より出版予定)を進めた。
『新唐書』の研究では、李淳風と一行の二人を中心とした。李淳風は麟徳暦の制作者であり、この麟徳暦では定朔法(月の視運動の不等を考慮して、計算するもの)を採用した。これによって、それまでの平朔法(月の視運動を一定として計算するもの)よりも、実際の月相と暦日をかなりよく一致させることができる。この定朔法は、唐代最初の暦法である戊寅暦でも採用されていたが、不備があったため、採用を中止されたものである。李淳風はこれに改良を加えて、定朔法を確立した。これより以後の中国の暦法は、この定朔法を用いることになる。
一行は大衍暦の制作者であるが、この大衍暦では太陽の視運動の不等を考慮し、その計算に不等間隔二次差による内挿法を創立した。このことは、中国天文学史・数学史における、非常に大きな功績といえる。この大衍暦作成においては、全中国に12ヶ所の観測地点を設け、天文学的な観測や測量が行われた。これは、唐王朝が全中国を統一し、社会が比較的安定していたからこそ実現したことであり、人員の組織や観測の規模などの点で、前代の南北朝時代における天文学の発展とは趣が異なることも注目される。
また、『中国科学技術史』の翻訳では、「隋唐五代時期」を担当した。この翻訳では、天文学のみならず、農業・建築・数学・医学・地理学など様々な分野が含まれており、唐代の科学技術史全体の動向が把握できたことは、今後の研究に非常に有益であった。
インドなど他の文化圏の交流に関しては、数学・医学などもふくめて、今後の研究課題としたい。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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