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明清時代の礼学とその実践にかんする地域性の研究

Research Project

Project/Area Number 06710009
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Chinese philosophy
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

小島 毅  徳島大学, 総合科学部, 助教授 (90195719)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords中国 / 儒教 / 地域社会 / 儀礼 / 地方志
Research Abstract

明代の地方志叢刊を数種購入し、従来からの蔵書とあわせて、研究資料として活用した。また、東京・京都などに出張して、文献資料の調査・収集作業をおこなった。研究上必要な備品として、パーソナルコンピューター(アップル社製LC630)のシステム一式を購入した。そのほか、必要な消耗品類を購入した。
上記の研究資料にもとづき、データ集取・整理をおこなった。具体的には、各地方志のなかの「風俗」の項目を抜き出し、パーソナルコンピューターに画像データとして読み込ませ、文字入力により標題・見出し語等を打ち込んで、データベースとなるカードを光磁気ディスク上に作成した。この作業については、研究協力者1名を委嘱し、本科研費より時間数におうじた規定の謝金を支払った。このカードの精密な分析はこれからであるが、現段階で明らかになったことは、一部の地方志では「風俗」の項目に、当時の現状を述べるよりも、地方志編者がかくあるべしと想定した礼俗をしるし、それにもとづいた教化を地方官が責任をもってなしとげるよう要望する文面が見られることである。その内容は、朱子学的礼教であって、地方的な偏差はほとんど見られない。これに対して、実状をしるした文面からは、地方ごとの差異が読みとれる場合がある。すなわち、実態としては地域差があるにもかかわらず、編者たちが属する儒教信奉者の側は、帝国全土に一律の礼教浸透を企図していたことがわかった。
また、個別の地方志テキストを綿密に読み込み、そこに盛られた編者の思想的立場を明らかにする作業も進めている。今年度は別記のとおり、『欽州志』の編者である林希元についてしか分析できなかった。費用は単年度で終わりであるが、研究は次年度以降も継続し、その成果を著書や学術論文の形で発表していく予定である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 小島毅(共著): "『東洋の知識人』中の「明代の士大夫 -林希元の場合-」を担当執筆" 朋友書店, 350(20) (1995)

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      1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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