Project/Area Number |
06710108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
平澤 和司 北海道大学, 医療技術短期大学部, 講師 (30241285)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 就職 / 短期大学 / 女子高等教育 / 労働市場 / OB訪問 / 企業規模 |
Research Abstract |
1.今年度は1990年10月から調査を行っている女子短期大学で、学生の就職に関する調査を継続して行い、その最終的な分析を行った。そのさい学生の応募経路を学校推薦・学校求人・公募・直接および縁故の5つに分けた。その結果、(1)誰がどのような基準で採用を求めるかといった就職の中心部では、応募経路の如何によらず学校の関与は弱くおもに市場メカニズムが働いていること、(2)学校が雇用主の開拓や維持・学生に対する就職指導をどのように行うかといった就職の周辺部では、学校が就職に関与していておもに組織間の取り引きメカニズムが作用していること、(3)学校推薦応募の学生の能力は相対的に高いので、学校の就職への介入による非効率性といった市場モデルの懸念はあったていないこと、などが明らかになった。こうした知見の一般化をめざして今年度末に他の短大で調査を実施すべく現在準備中である。 2.女子短大生の就職メカニズムを四年制文系大学生のそれと比較検討するために、他大学の研究者との研究会が主体となり、1994年1月に10の大学で質問紙調査を行った。私が分担した就職内定企業規模がどのようなメカニズムで決まるかに関してバス解析による分析を行った結果、男子学生については(1)父親が管理職で、大学の入学試験の偏差値が高く、はじめから大企業を希望し、就職活動中に多くのOBに会った学生ほど、より規模の大きな企業に内定していること、(2)なかでも大学偏差値と会ったOB数の効果がきわめて大きいことが計量的にはじめて明らかになったとともに、(3)大学と雇用主との間にはOBという目につきにくいがなかば制度的ななリンケージがあることなどもわかった。3.今後は就職の比較研究のために従来まったくなされていない理科系の学生を対象に調査を行い、研究をより深化させる計画である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)