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東北日本先史・古代における家畜飼養の考古学的研究

Research Project

Project/Area Number 06710227
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 考古学(含先史学)
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

富岡 直人  東北大学, 文学部, 助手 (90241504)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords東北日本 / 先史 / 古代
Research Abstract

本年度の研究は、家畜の現生標本の充実をはかるとともに、東北地方で出土した家畜遺存体についてデータの蓄積をおこなった。
家畜動物種の硬組織標本は、イノシシ、ブタ、ウマ、ウシ、ヒツジ、ニワトリなどを揃えることができた。
一方、東北地方の先史・古代の動物遺存体資料を渉猟し、齢査定分析、形質の数量的分析、加工調理などで残されたダメ-ジの数量的分析をおこなうとともに、生物学的アプローチを取り入れて総合的に家畜飼養の可能性と動物遺存体の扱われ方について検討した。具体的には、宮城県大木囲遺跡、岩手県中神遺跡、宮城県一迫町山王遺跡、福島県薄磯貝塚、宮城県東宮鳳寿寺貝塚、宮城県中在家南遺跡、宮城県高田遺跡、宮城県下飯田遺跡、宮城県多賀城市山王遺跡、宮城県多賀城跡、岩手県志波城遺跡出土の動物遺存体について、分析をおこなった。また、国立歴史民俗博物館西本豊弘先生の御厚意により、大分県下群桑苗遺跡(弥生時代)出土のいわゆる「弥生ブタ」の実見、実測図製作を行うことができた。
特に、完形品の遺存体については実測図の製作、写真撮影もおこない、特にイノシシとブタの形質の差異については実測図によって明確な違いを揚げることができた。また、多賀城跡出土の幼齢ウマの頭部骨格を組み立て、形質学的データを抽出することに成功した、これは10世紀代に東北地方でウマ生産がおこなわれていたことを裏付けるとともに当時の東北ウマの形質を知る貴重な資料である。これらについては機会をみて検討結果を発表する予定である。
また、設備費によって購入した冷蔵ケースによって、脆弱資料を保管するとともに、効率的に出土遺物の保存処理をおこなっている。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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