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植生と材料選択からみた弥生土器ハケ目の地域性に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 06710234
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 考古学(含先史学)
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

中園 聡  九州大学, 文学部, 助手 (90243865)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywordsハケ目 / 植生 / 弥生土器 / レプリカ法
Research Abstract

歯科用印象剤を用いたレプリカ法による弥生土器表面のハケ目の収集を行った。九州各地出土の資料を中心に実施した。肉眼観察と顕微鏡による観察を行った結果、ハケ目の多様性があらためて認識された。そうしたハケ目の変異をパターン化し、整理するためにデータベースを一部作成した。また、樹種・木取りの違いによるハケ目の違いを検討するために製作実験も行い、実際のハケ目パターンの成因について検討した。その一方で、弥生時代の遺跡においてこれまで実施されている花粉分析等の植生分析や出土木材関係の文献の収集を行い、地域による植生とハケ目パターンとの相関関係を検討した。
当初の予察は、ハケ目の多様性は、地域による植生の違いと特定の樹種の意図的選択とが絡み合って発現したものである、というものであった。本研究の結果はそれを強く示唆するものであった。ただし、ハケ目の具体的な樹種の同定はまだまだ難しく、今後さらに多くの実験と経験を積み重ねていくことによって確固とした結論を出すことが可能であると考える。
なお、本研究の副産物として、従来ほとんど注目されてこなかった甕棺表面のハケ目以外の調整具痕・布圧痕を見いだすことができた。これらについても同様の方法でレプリカ作成を行った。特に布圧痕については、顕微鏡での観察にも十分たえられるものであった。それは調整工具や製作者の衣服の袖である可能性が高く、重要な発見と思われる。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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