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日本語の機能語の獲得に関する認知言語学的研究

Research Project

Project/Area Number 06710322
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 言語学・音声学
Research InstitutionFukui National College of Technology

Principal Investigator

森 貞  福井工業高等専門学校, 一般科目教室(人文・社会科学系), 講師 (10210121)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords日本語助詞 / 縦断研究 / 助詞の獲得順序 / 自己欲求実現 / 「ガ」と「ハ」 / 「カラ」と「ニ」 / 「ヲ」の出現と敬体 / 認知的基盤と認知的デヴァイス
Research Abstract

当初の研究目的に鑑み、幼児一例(平成3年7月生)の縦断研究に基づく本年度の研究成果を以下に示す。
(1)助詞の獲得順位を見ると、まず、「テ」「ノ」「ヨ」「ネ」等の終助詞の獲得が見られたが、命令・依頼・誘い等のモダリティに関わる用法が先出し、強意(「テ」を除く)・質問(「ノ」)の用法が後続した。その後、「カ」(質問)の獲得が見られた。次に、準体助詞「ノ」、さらには、所有・所在を表す格助詞「ノ」の獲得が見られた。ついで、係助詞「ハ」(対比)「モ」(累加)、それに続いて、「ガ」「ニ」「ト」「デ」「ヲ」「マデ」「カラ」等の格助詞の獲得が見られた。その次に、副助詞「ダケ」「ズツ」「グライ」「シカ」の獲得が見られ、それに続いて、「タラ」「ノニ」「テ(デ)」「カラ」「テモ」等の接続助詞の獲得が見られた。この順序の出現は、次の4つの要因を勘案することによって説明可能となる。(1)大人から幼児に対して使用される助詞の頻度数が多いものから獲得される。(2)幼児の自己要求実現に対する貢献度の高いものから獲得される。(3)統語的処理が容易なものから獲得される。(4)多義の助詞の場合はその認知的基盤上で作動する認知的デヴァイスが単純なものからその用法が獲得される。
(2)誤用例は次のとおりである。「ガ」と「ハ」:文文法的には正しいが、談話文法的には「ハ」というべきところで「ガ」という場合がある。「カラ」(起点)と「ニ」(着点):「ニ」というべきところで「カラ」という場合がある。(ちなみに、「形容詞+ノ+名詞」構造(ノの過剰生成)は今のところ観察されていない。)
(3)格助詞「ヲ」の使用に関して、通常、ほとんど観察されなかったが、文末が敬体(です・ます調)の時には、著しく出現した。この現象の説明及び(2)の誤用の原因の解明はともに今後の課題である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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