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刑法における既遂不法と未遂不法の統一的構成について

Research Project

Project/Area Number 06720030
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Criminal law
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

塩見 淳  京都大学, 法学部, 助教授 (00221292)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords結果反価値 / 行為反価値 / 印象説 / 既遂犯 / 未遂犯
Research Abstract

刑法上の不法を、結果反価値と行為反価値をともに考慮するとするわが国の通説的理解の曖昧さを克服し、両者を包摂する形での不法の統一的構成をめざすこと、その際の手がかりをドイツ刑法学との比較・検討に求めることが、当初設定された研究目的及び実施計画であった。
これに従いつつ、研究を進めた結果、ドイツにおいても、ヴェルツェル以降、一時、志向反価値一元論も有力であったが、現在では、-細部では様々なバリエーションを伴いつつ-行為(志向)反価値と結果反価値を二元的に併置するのが通説といえる状況が確認されるものの、とくにここ10年ほどの間に、統一的構成という観点から新たな主張が展開されていることが明らかとなった。ただし、その手法は、論者により大きく異なり、システム論に基づくもの、カント・フィヒテに由来する自由・自律性に依拠するもの、規範的予期の違背から説明を試みるものなどが見られる。そこで、これらの諸見解について、とりあえず「ドイツにおける未遂論の客観化傾向について」と題して論文にまとめることにした。これは、近日公表の予定である(「科学研究費補助金による研究成果の図書・雑誌等報告書」を参照)。
いずれにせよ、以上は、ドイツの学説状況の総括に過ぎず、最終的には、わが国の不法論の再構成につながらなければならない。この方向での整理も進行中であり、さらにドイツ学説の歴史的な検討も加えて、さらに包括的な内容をもつ研究成果として結実させるように現在努力しているところである。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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