Project/Area Number |
06730055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Commerce
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
黄 りん 小樽商科大学, 商学部, 助教授 (40225363)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | グリーン・マーケティング / グリーン・コンシューマ- / 環境意識 / リサイクル |
Research Abstract |
本研究課題である消費者のグリーン意識・環境意識がその消費行動に与えている影響を、食料品の消費行動を中心に研究を進めた。予備調査として主婦、学生のグループインタビューを複数に行い、20人前後の被験者に面接した。平成6年2月29日までに札幌、東京、神戸で300人の被験者にアンケート調査を行い、回答を得た。アンケート調査票は環境問題の関心度、リサイクル行動、食料品の購買行動についての45の質問で構成されている。 分析の結果、日本の消費者の環境意識がきわめて高く、また「地球に優しい」製品の開発、製品の広告・表示・包装、リサイクリングなどのマーケティング問題への関心も高いことを明らかした。しかしながら、グリーン意識と環境意識は必ずしもその消費行動に結び付いてないという実態も明らかにした。また、グリーンコンシューマ-と呼ばれるグループの消費者は、積極的に分別リサイクルに取り組み、食品添加物などの問題に対して拒絶的な態度を示し、食料品への価格弾力性が小さいことも明らかにした。 この研究結果からは、グリーンコンシューマ-を「生活文化」として定着させるためには、エコマークなどの商品環境情報を周知させるシステムづくりの必要性、そして企業が環境マーケティングを押し進める必要性があるという示唆が得られる。 なお、調査結果を現在論文にまとめている段階であるが、95年5月に開催される日本商業学会全国大会で報告する予定である。
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