Project/Area Number |
06730062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
一條 和生 一橋大学, 社会学部, 助教授 (80192491)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 製品開発 / ゲーム機 / 現場情報 |
Research Abstract |
研究は計画通りに進み、成果はInformation on the Spot:Its Role in Product Developmentと題して、1995年3月にミシガン大学経営大学院博士課程に博士号取得論文として提出された(1995年4月に博士号取得の予定)。その後欧米の学会誌で発表の予定である。 本研究の重要な研究意義は、製品開発にいかされる特殊な情報であるInformation on the Spot(現場情報)の性格、役割を初めて体系的にまとめ、それが組織の他の側面とどのような関係にあるかを明らかにした点である。現場情報とは、自然なセッティングでの製品開発者の顧客との直接的な接触(会話、顧客行動の観察)を通じて獲得される情報を指す。製品開発能力を高く評価されているゲーム機メーカーと、あまり高く評価されていない情報機器メーカーとの間で製品開発プロジェクトを比較したところ(サンプル・プロシェクトは、CPUをコアな技術に使ったゲーム機とおもちゃ、ヘッド・マウント・ディスプレーを使ったゲーム機とパーソナル・ディスプレー)、ゲーム機メーカーの方は現場情報を首尾一貫して、意図的に製品開発に活かしていたのに対して、情報機器メーカーの方は、現場情報をアットランダムに使用していた。この調査結果から、現場情報の次のような三つの役割が明らかにされた。(1)アイデア創造、(2)組織の説得、(3)製品のファイン・チューニング。本研究では、さらに現場情報がこのような役割を果たせるのか理論的に説明もされている。また現場情報の組織の他の側面との関係に関しては、組織が環境にアクティブに進出しており、実験的学習を好み、製品開発志向の企業文化があり、組織メンバー間にトラストがあるとき、現場情報は積極的に活用されることも明らかにされた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)