固体飛跡検出器による宇宙線原子核の検出とエネルギー決定
Project/Area Number |
06740232
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
|
Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
伊代野 淳 岡山理科大学, 工学部, 講師 (10211757)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 宇宙線 |
Research Abstract |
宇宙線中の原子核成文(荷電>8)のエネルギースペクトル測定を目的として、超伝導マグネットを使った実験が計画されている。実験装置として使用されるビーム・テレスコープの解析には、磁場中での荷電粒子のトラッキング技術の応用であり、画像処理手法を導入したCR39のエッチピットの自動計測化が必要となる。気球搭載用超伝導マグネットには、固体飛跡検出器(CR39)と原子核乾板によって構成されるビーム・テレスコープ(BT)と、原子核・原子核相互作用の運動量測定用MAGICチェンバー並びに電磁カロリメータをセットする。BTチェンバーは約20cmの垂直方向の厚さを持ち、磁場積分は0.24Tesla・mであり、2ミクロンの座標精度の下での最大測定可能運動量)は、1TeV/nである。データ収集用解析システムは、大型(35cm×35cmの可動範囲)かつ高精度(1ミクロン)のステージを有する顕微鏡と画像解析装置から構成される。本研究では、レンズなどの光学系機器の充実を進てきた。また、画像処理関係のソフトウェアは、エマルショントラック解析ソフトウェアのリソースの一部を作り替え、特に自動焦点の方法として、2次元画像のフーリエスペクトル解析法と視覚量の数値化法の両方法を用いることによって、安定した表面検出法が確立した。 現在、加速器実験にて使用した原子核乾板の解析が進行中である。また、94年12月から95年1月に南極で行われたフライトで使用された原子核乾板の現像並びにCR39のエッチング処理が米国の研究者によって進行中である。このフライトでは、超伝導マグネットを使用していないので、エネルギー決定方法として、Direct-electron pair methodを用いる必要があるので、初期解析では、各プレート間の位置関係を、カロリーメータで観測された数TeV/n以上のエネルギーの原子核の飛跡を予め再構成する事によって、全てのCR39並びに原子核乾板の再構成から始める。エネルギースペクトルの解析は,Si原子核を始めに行い、TeV領域まで結果を押さえる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)