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中性子分光による少数キャリアー近藤物質Ybモノプニクタイドのスピン相関の研究

Research Project

Project/Area Number 06740271
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

大山 研司  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (60241569)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
KeywordsYbN,YbP,YbAs / 少数キャリアー / 近藤効果 / 中性子分光
Research Abstract

平成6年度科学研究費補助金によって、中性子分光による少数キャリアー近藤物質Ybモノプニクタイドのスピン相関の研究を行った。これまでの研究により、Ybモノプニクタイドでは、反強磁性相への転移温度が約0.5Kと非常に低いにもかかわらず、20K程度の非常に強い4f電子間相関が存在していることがわかっている。しかし、その相関が具体的にどのような性質を持っているのかについては、全く情報が得られていなかった。そこで、平成6年度に、主に原子力研究所に設置された三軸型中性子分光器を用いて、低エネルギー領域でのYbP,YbAのスピン相関関数の測定を行った。この実験により、逆空間での(1,0,0)点を含む位置に強い短距離スピン相関が存在することが確認された。転移点以下での磁気秩序相での相関は(1,0,1/2)あるいは(1/2,1/2,1/2)で、転移点以上での短距離相関とは異なっている。また、この短距離相関は、20K以上の高温まで存在していることも明らかになった。これは、これまでの筆者らの主張を裏付ける事実で、非常に重要な結果といえる。さらに、これらの実験により、転移点以上の温度領域で、転移点以下で長距離秩序を形成するスピン相関と今回見いだされた短距離相関が共存している可能性を示唆するデータも得られている。従って、次の興味は、転移点上下で支配的なスピン相関がどのように移り変わっているのかという点にある。この点を明らかにするために、平成7年2月に希釈冷凍機を用いて、転移点以下でのスピン相関測定の予備的実験を行ったが、希釈冷凍機のトラブル等により転移点以下で測定する事はできなかった。しかし、これにより実験上の諸問題が明らかになったので、それらを改良した上で、平成7年度に改めて本格的に実験を行う予定である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] K.Ohoyama et al.: "Anomalous short range spin correlation in Yb monopnictides" ICNS94 Proceedings,Physica B,in press.

    • Related Report
      1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2020-05-15  

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