Project/Area Number |
06740373
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
磯田 豊 北海道大学, 水産学部, 助教授 (10193393)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 日本海 / 対馬暖流 / 海面冷却 / 2ボックスモデル |
Research Abstract |
日本海において、冬季の海面冷却によって損失する熱量は対馬暖流の流入に伴う熱輸送によって補われている。申請者はこの熱収支過程を組み込んだ南北2ボックスモデルを作成し、日本海の水温場及び対馬暖流の流入量の経年変動と海面冷却変動との関係を調べた。まず、過去20年間の海面水温(SST)資料解析を行い、日本海には10年スケールと2〜4年スケールのSST変動が卓越していることをみつけた。10年スケールのSST変動の特徴は、対馬暖流域である南海海域よりも北部海域で卓越し、対馬海峡における流入量の変動にも顕著なシグナルとして現れる。一方、2〜4年スケールのSST変動の特徴は、南部と北部のSST変動の振幅、位相差がいずれも小さく、流入量の変動には顕著に現れない。このように変動特性が大きく異なる10年及び2〜4年スケールの変動は、海面冷却をのみを強制力とした同一のボックスモデルで再現することができた。モデル結果は、両時間スケールの応答の違いが海面冷却の強制周期と南北海域間の水平拡散時間との関係で説明できることを示している。
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