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マイロナイトの組織・構造の発達様式と,細粒化の程度,変成度との関係に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06740391
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Geology
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

豊島 剛志  新潟大学, 理学部, 助教授 (10227655)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywordsマイロナイト / 複合面構造 / S-C構造 / C'面 / 細粒化 / 変成温度 / 斜長石 / 日高変成帯
Research Abstract

本研究においては,日高変成帯・飛騨変成帯・日本国片麻岩分布域の花崗岩質〜はんれい岩質マイロナイトに発達する複合面構造の種類(S,C,C'面)と,マイロナイト化作用による細粒化の程度・組織との関係,そしてマイロナイト形成時の温度条件との関係について検討した.野外調査・顕微鏡下における観察と測定・EPMA分析の結果,以下の事柄が明らかとなった.地域によらず,マイロナイト中のポ-フィロクラストの量比(PCP)が10%未満になると,C'面は無く,S,C面が発達する.これは,動的再結晶作用により形成された細粒鉱物が岩石全体の変形作用を支配し,延性度が増加したためであろう.また,50%および30%のPCPを境にして,発達する複合面構造の種類は変化しないが,ポ-フィロクラストの伸長度・再結晶鉱物の粒径などが変化する.このことは,形成温度・構成鉱物種が同じであっても,細粒鉱物の増加によって,形成組織に変化が生じることを示している.また,原岩種が同じでPCPが10%以上のマイロナイトについてみると,800〜700℃で形成されたマイロナイトにはS,C面のみが観察され,主要構成鉱物は全て延性的変形を示す.一方,600〜300℃で形成されたマイロナイトにはS,C面と共にC'面が強く発達し,主要構成鉱物は必ずしも延性的変形を示さない.両マイロナイトに共通しかつ構成比の大きい鉱物である斜長石の変形についてみると,前者の高温型マイロナイトでは延性的であるが,校舎の低温型マイロナイトでは延性-脆性境界領域におけるものである.これらのことは,斜長石の変形特性がC'面の有無を支配し,有無の境界温度条件が約600℃であることを示している.以上のことは,複合面構造の種類を識別し,主要構成鉱物の組織的特徴を比較・検討することが,マイロナイトの形成温度を大まかに見積もるための一つの指標となり得ることを示している.

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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