金属の配位した炭素クラスター及び金属内包フラーレンの真空紫外光による光励起過程
Project/Area Number |
06740452
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
鈴木 信三 東京都立大学, 理学部, 助手 (10226516)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 金属内包フラーレン / レーザー蒸発法 / NCn / 生成過程 |
Research Abstract |
1)Nd:YAGレーザーの3倍波をXeガスセルに集光して周波数逓倍し、その3倍波(118nm)を得るシステムを試作した。真空紫外光への変換効率を高めるため、集光するレンズの焦点距離依存性、Xeガスセル中のガス圧依存性、位相整合条件について検討を行った。位相整合条件以外はおおむね期待される依存性を示し、最適化を行うことができた。位相整合条件がうまく調節できなかったのは、2種類のガスが十分混合されなかったためとして理解された。一酸化窒素(NO)はこの光源を用いて一光子イオン化により十分参照イオンとして検出できることが示されたが、金属の配位した中性炭素クラスターを光イオン化して検出する試みはうまくいかなかった。光量不足あるいは中性クラスター自身の量が少なかったためと考えられる。 2)高速液体クロマトグラフィーを用いて分離されたいくつかの金属原子を含むフラーレン類(LaC_<82>,La_2C_<80>,Sc_2C_<84>,Sc_3C_<82>,ScO_2C_<86>等)について、LD-TOF(Laser Desorption Time-of-Flight)法とArFエキシマーレーザーによる解離性光イオン化を組み合わせた実験を行った。その結果、MC_<82>の解離の様子とそれ以外のフラーレン類との解離の様子には違いが見られ、それぞれの構造の違いが解離の様子に反映されているのではないかとして理解された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)