Project/Area Number |
06740547
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
物質変換
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
折山 剛 茨城大学, 理学部, 助教授 (90185687)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 保護基変換 / p-メトキシベンジルエーテル / シリルエーテル / トリアルキルシリルトリフラート / トリエチルアミン |
Research Abstract |
塩化メチレン溶媒中、アルコールのp-メトキシベンジルエーテルを2.3当量のトリアルキルシリルトリフルオロメタンスルホナ-ト、続いて2.5当量のトリエチルアミンと反応させたところ、温和な条件下、一段階で対応するアルコールのトリアルキルシリルエーテルが収率よく得られることを見出した。 1.各種アルコールのp-メトキシベンジル(PMB)エーテルをそれぞれ対応するアルコールから出発して合成した。 2.シリルエーテルへの一段階変換反応は第一級、第二級アルコールおよび置換フェノール類のPMBエーテルに適用可能であり、それぞれ対応するシリルエーテルが収率よく得られた。さらにはモノPMBエーテルだけではなく、ビスPMBエーテルにもこの反応を適用することができた。 3.トリアルキルシリルトリフルオロメタンスルホナ-トのトリアルキル部分としてトリメチル、トリエチル、t-ブチルジメチルのものを用いることにより、それぞれ対応するトリメチルシリルエーテル、トリエチルシリルエーテル、t-ブチルジメチルシリルエーテルに変換することができた。 4.このシリルエーテルへの変換反応はアルコールのベンジルエーテルからは進行しないことに着目し、分子内にベンジルエーテルとPMBエーテルを合せ持つ化合物のPMBエーテル部分だけを選択的にシリルエーテルへ変換することができた。 以上の結果をふまえて今後は、シリルエーテル型保護基からアルキルエーテル型保護基へのワンステップ変換反応についても検討していく予定である。
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