Research Abstract |
本研究は,測定データ(離散的位置・単位法線ベクトル)から自由曲面物理モデルを高品質なソフトウェアモデルとして自動構築することを目的として遂行され,以下の実績が得られた。 1.離散的多点位置・単位法線ベクトルによる物理モデル形状の表現技術の確立 基本的幾何形状(平面,円筒面,球面,円錐面,円環面)と自由曲面形状により,物理モデル形状を表現する技術を確立した。 (1)離散的多点位置・単位法線ベクトルよる基本幾何形状の認識方法の提案 (a)平面上の任意の1点の位置・単位法線ベクトルにより,平面間距離を認識する。 (b)円筒面上の任意の2点の位置・単位法線ベクトルにより,円筒面を認識する。 (c)球面上の任意の2点の位置・単位法線ベクトルにより,球面を認識する。 (d)円錐面の任意の3点の位置・単位法線ベクトルにより,円錐面を認識する。 (e)円環面の任意の4点の位置・単位法線ベクトルにより,円環面を認識する。 (2)離散的位置・単位法線ベクトルに基づくC2曲面パッチ式の提案 独自の制御点要素を導入することにより,離散的多点位置・単位法線ベクトルからパラメータに関する2次微分値を連続とする曲面パッチ式(C2曲面)を提案した。 2.離散的多点位置・単位法線ベクトルを基にした高品質曲面モデル自動構築システムの開発 離散的位置・単位法線ベクトルデータからC2曲面モデルを自動構築するシステムを開発した。同システムは基本的機能しか有しておらず,今後,継続研究が望まれる。
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