回転磁束型磁気センサーによる金属の劣化診断法の開発
Project/Area Number |
06750286
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電力工学・電気機器工学
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
長田 尚一郎 宮崎大学, 工学部, 助手 (20218001)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 非破壊検査 / 回転磁束型磁気センサー / 劣化診断 |
Research Abstract |
本研究では金属の劣化が物質定数に及ぼす影響から金属疲労や熱疲労などの度合を推定することを目的としている。本研究では劣化診断の基準として磁性体の透磁率と導電率に着目をしている。金属の劣化を診断するためには金属材質の物質定数の変動を知ることが重要になる。しかしながら、実験を行うにあたって局所的に透磁率や導電率の変動した材質を製作すること、及び材質のポイント毎の物質定数を測定することは極めて困難である。 そこで現実の問題に移行する前に数値シミュレーションを行い、基礎的な知見を得ることが必要である。 一般的には物質定数が材質中で変動する場合の解析には有限要素法が使われてきた。しかしながら、有限要素法には(1)要素分割が必要で、物質定数を要素内で一定あるいは低次の関数近似しか行えない、(2)要素分割が解に与える影響が極めて強い、(3)非破壊検査のシミュレーションにおいては誤差要因が大きい、などの問題がある。 材質中の物質定数の分布を連続関数で定義し、解析する手法が必要である。本研究では関数分布する、即ち不均質な透磁率を持つ金属材質を取り扱うための境界要素法解析手法の定式化を行った。拡張グリーンの法則から境界積分方程式を導出し、不均質材質のためのグリーン関数を求めることができた。これによって不均質材質のモデリングが可能となった。この解析手法については95年9月に開催されるISEM-Cardiffで報告する予定である。 また、本研究に使用する回転磁束型磁気センサーの形状と磁場印加方式に関する検討として進行磁界型磁気センサーを考案し、94年6月のISEM-Seoulで報告した。
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Report
(1 results)
Research Products
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