Project/Area Number |
06750354
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電子デバイス・機器工学
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
松島 章 熊本大学, 工学部, 助手 (70157303)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1994: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 光集積回路 / グレーティング / 結合効率 / 光導波路 |
Research Abstract |
1.本補助金による研究は、研究代表者らが数年来行ってきたグレーティング結合器の効率向上を図るための一連の研究のうち、新しい素子構造に対して解析を試みたものと位置付けられる。すなわち、グレーティングは導体ストリップの周期的な配列で構成されるものとし、それを誘電体スラブ導波路の中央に埋めた構造を取り扱った。これは、素子の幾何学的構造を対称とすることにより、注入される光パワーが偶関数的な電磁界の対称性をもつ導波路モードと容易に結合すると考えられるからである。 2.具体的な実施内容は次のとおりである。 (1)境界値問題を精密な波動論の立場から特異積分方程式に帰着させ、モーメント法を用いて数値解を得た。 (2)導体の幅や配列周期、導波路の材料や厚みなどの構造パラメータの変化に対応できるソフトウェアを作成し、結合効率特性のデータを蓄積した。 3.今年度の成果をまとめると次のようになる。 (1)本構造により達成された結合効率の最大値は、導体を導波路の片面に付けた従来の非対称構造の場合と同様に、約40%であった。 (2)多モードが伝搬可能な厚いスラブ導波路における偶対称モードとの結合は、非対称構造では数%以下であったのに対し、今年度取り上げた対称構造を用いれば40%近くまで向上することが判明した。 4.今後はより現実的な設定として、ある幅で絞った光ビームを注入する問題の解析に発展させる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)