ランダム画像系列モデルを基礎としたTV画像における劣化画像系列の復元

• Project/Area Number: 06750383
• Research Category: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Research Field: 情報通信工学
• Research Institution: Kyoto Institute of Technology
• Principal Investigator: 藤田 和弘 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (90209049)
• Project Period (FY): 1994
• Project Status: Completed (Fiscal Year 1994)
• Budget Amount: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000); Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
• Keywords: 確率画像系列モデル / 最尤推定 / 劣化画像系列復元

Research Abstract

TV画像の処理を目標として、時間軸を含むランダム画像系列モデルに基づいた劣化画像系列の復元に関する以下の理論的考察を行った。
・最尤推定法に基づくパラメータ推定法
理論的考察の結果、従来の尤度関数に対する2次元の周波数領域での計算法を拡張することにより、劣化画像系列の尤度関数が時間軸上と2次元周波数領域上での混合計算により行えることがわかった。
・ベイズ復元法に基づくフィルタリング方法
理論的考察の結果、従来の2次元のベイズ復元に基づく復元方法に補正項を加えることにより、画像系列に対するベイズ復元を時間軸方向に再帰的な2次元周波数領域でのフィルタリングにより行えることがわかった。
また、理論的考察結果を実際の劣化画像系列に適用して、その有効性を検証するために、パソコンによる画像系列処理システムの構築を計画し、現段階では、以下の機能を有するシステムを構築した。
・画像入出力ボードからの画像の取り込み
・画像入出力ボードへの画像の表示
現在、上記の理論的考察の妥当性を検討するために、雑音付加劣化画像系列に対して、計算機シミュレーションを行っている段階であり、その結果をまとめて、研究会などでの口頭発表を計画中である。