Research Abstract |
1.ネットワーク上でBeta-Prologの並列化及びそれの応用を行ないました.Beta-Prologでは,状態を表すデータ構造として状態表が装備されています.並列化は,状態表に対する選択演算(select)に対して行ないました.まず,通信を必要としない並列実行モデル及びスケジューリング戦略を考案しました.スケジューリング関数を定めるためのパラメータとして状態表の大きさ,探索に参加するマシンの個数,及び一回毎に考慮する組の数などについて考えた. 2.つぎに,並列実行モデルをVLSI設計における配線問題に応用しました.実験の結果,Beta-Prologのプログラムは,特殊な配線プログラムより質のよい結果が得られました.この応用は,今年のICLP´95で発表される予定です. 3.今後の課題として,通信ライブラリのBeta-Prologへの導入及び通信コストを考慮した協調探索のための実行とスケジューリングモデルを考案する必要があります.
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