Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Research Abstract |
1.測定に伴う誤差を,曲げ振動の境界付近に生じるたわみの影響を考慮して定式化した.解析には,補助金で購入したパーソナルコンピュータを用いた.これらの式より,境界条件が明かな場合誤差を補正できる.さらに,これらの式を用いて境界条件をシミュレートすることにより,従来法である4点法が振動境界付近では,致命的な誤差を生じることが明らかになった.この結果は,音響学会にて論文発表を行った.また,低次差分法では,センサ間隔を波長に対して適当に選ぶことにより,極めて高精度な計測を行えることが分かった.この結果の一部は,国際騒音制御工学会議にて口頭発表を行った. 2.1次元の振動系に加振器によりパワーを注入し,従来法と低次差分法による振動インテンシティ計測を行った.インピーダンスヘッドを用いて測定した入力パワーと測定結果の比較から,本手法が従来法よりも誤差が小さいことが明らかになった.また,上記1で述べたようにセンサ間隔を選ぶことにより,測定精度をさらに向上させることができることも分かった.本実験では,補助金により購入した振動ピックアップとパーソナルコンピュータ及び鉄棒等を用いた. 3.振動インテンシティベクトルの物理的意味を考察した.シミュレーションにより,1次元曲げ振動の境界における波動の反射は,境界を特定の機械インピーダンスと曲げモーメントインピーダンスの2つの物理量により拘束することによりゼロになり,注入する振動インテンシティが最大になることが分かった.また,測定実験により,振動インテンシティが大きな値をとるのは,機械系における共振現象時の境界条件に対応する事が明らかになった.逆にインテンシティは反共振時に極小値をとる.
|