Project/Area Number |
06750492
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
土木材料・力学一般
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
久田 真 東京工業大学, 工学部, 助手 (80238295)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | シリカフューム / 分散 / 凝集 / 超音波 / 高性能AE減水剤 |
Research Abstract |
当該研究課題に対し、コンクリートの材料特性が内部鉄筋の腐食性状に及ぼす影響についての検討を行い、平成6年度において以下の内容に関する知見が得られた。 (1)水セメント比及び外部環境の相違がコンクリート内部の鉄筋への酸素透過量、コンクリートの溶液抵抗に及ぼす影響をポテンショスタットを用いた定電位法により評価した。その結果、酸素透過量は水セメント比が小さいほど、また外部環境の相対湿度が大きいほど減少し、外部環境の相対湿度が大きくなるほど溶液抵抗は小さくなることが明らかとなった。 (2)打継目を境としたコンクリート部材の配合、材質および塩分量に相違を設けた供試体を用い、コンクリートの打継ぎが鉄筋の腐食に及ぼす影響を、材料特性を考慮した上で、自然電位、マクロセル電流密度、FRAを用い測定したミクロセル電流密度により検討した。その結果、水セメント比が小さいほどマクロセル腐食、ミクロセル腐食ともに低減され、特に補修材の材質がマクロセル形成機構に大きく影響を及ぼすことが分かった。 (3)外部環境の相対湿度が大きいと酸素透過量が律速となり、相対湿度が小さいと溶液抵抗が律速となるため、十分な酸素および水分の供給が可能な湿潤状態で最も激しい腐食が生じることが明らかとなった。さらに、非定常環境下におけるマクロセル腐食速度を評価するために、乾湿繰り返し作用が及ぼす影響を検討した。その結果、マクロセル電流密度は、外部環境中の水分の変化がコンクリートの溶液抵抗に影響を及ぼし、乾燥期間には減少し、湿潤期間には増大することが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)