Project/Area Number |
06750563
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | 東京商船大学 |
Principal Investigator |
兵藤 哲朗 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (40218748)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 都市間貨物輸送 / マーケティング / 非集計モデル |
Research Abstract |
本年は、運輸省の貨物全国純流動調査の3日間調査データを用いて、都市間貨物輸送特性の把握を詳細に検討した。特に、陸上モーダルシフト策の中心である、トラックから鉄道輸送への転換を検討対象とし、品目、輸送特性別にその特性分析を試みた。鉄道輸送への転換を想定した分析のため、まず現状の鉄道輸送サービス特性を、鉄道貨物時刻表を用いた輸送サービス変数より明らかにした。その結果、鉄道輸送においては、ターミナル両端末の輸配送サービスの貧弱さ、及び発着時刻の自由度の低さがモーダルシフトの障害要因であることが示された。また、営業トラック輸送とのサービス比較分析より、所要時間、輸送費用ともに鉄道サービスが上回るものの、低頻度サービスの故にトラック輸送が支配的シェアを占めることが推測された。 本分析の特徴である、マーケティング分析の貨物輸送機関分担分析への導入であるが、本研究では、マーケティング分析の特徴である、マルチセグメントを品目数に当てはめ、品目別の分担モデル分析を試みた。セグメント基準には、品目を始め、距離帯、重量帯を考え、詳細なセグメント別モデルとして、非集計ロジットモデルを取り上げ、モデル構築を行った。 指定統計であり、ある程度の精度が保証されている純流動調査データを用いた。非集計貨物輸送機関分担モデルの推定は、今までにない成果であるが、本研究では、それに加えてマーケットセグメントという概念から、モデル推定パラメータを用いた輸送特性をなし得たことが大きな成果であるといえよう。
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