Project/Area Number |
06750567
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
奥村 誠 京都大学, 工学部, 講師 (00194514)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 産業構造 / 物資流動 |
Research Abstract |
産業構造の変化により、物流に対する需要は量的には小さくなったが、指定されたものを指定された量、指定された時刻に輸送する必要に迫られるなど、質的にはより高度になっている。本研究では、複数年次の産業連関表を活用し、産業構造の変化と物流の需要・コストとの関連性を分析した。また、地域の物流コストの違いが、システム型の産業の立地可能性に与える影響について考察した。 1.産業構造の変化に伴なう物流への需要の変化 各産業の取引関係の複雑性を表現する指標を定義し、高付加価値生産を行うためにシステム型の産業が増加していることを明らかにした。さらに、システム型の産業は中間財投入が増加し、物資流動への需要量が増加する傾向にあることがわかった。 2.物流に対する需要の複雑さがコストに及ぼす影響 各産業、地域ごとに、生産額に対する物流部門への支払額の比率を求め、物流コストを比較した。システム型の産業はJIT生産のために物流部門に対して確実性や定時性をより厳しく要求するため、物流コストが高いことを回帰分析により明らかにした。 3.地域の物流コストがシステム産業の立地に与える影響 投入構造の複雑化が物流コストに与える影響は地方圏よりも大都市圏で顕著であることを明らかにした。これまで、システム型の産業は取引関係が多くなるため、密接に連絡を取り合うことができる大都市への集中が有利であると考えられてきたが、物流のコストの点からは地方圏の方が有利である可能性もあることがわかった。
|