鉄筋コンクリート造骨組中に充填されるコンクリート壁体の非構造化に関する研究
Project/Area Number |
06750616
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
塩屋 晋一 鹿児島大学, 工学部, 助手 (80170851)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 鉄筋コンクリート / 構造目地 / 耐震壁 / 骨組 / 梁降状形 / 非構造部材 / ピロティ形成 |
Research Abstract |
本研究では交付申請書に記した項目に関する実験資料が得られた。実験の試験体数については、加力装置を新たに製作したため、費用との関係から減らした。以下に研究概要を記す。 破壊実験概要]鉄筋コンクリート造建物の中間層で充填壁が1スパン・1層の骨組部分に設けられる場合を想定し、実大寸法の約1/3に縮小したモデルとした。試験体は当初6体製作する予定であったが、今回は複数の施工管理者からの意見を参考にして設置パターンを限定して、3体製作した。試験体の内訳は、充填壁付き骨組に一面せん断目地を設けた試験体、比較用の、純骨組試験体と部分的に完全縁切り目地を設けた試験体の計3体である。 [これまでの研究成果](1)壁がその周りの柱・梁骨組と接する4辺の境界うち3辺に一面せん断目地を設けることにより、壁の破壊を目地部分に限定させ、充填壁が梁降状形骨組の最大耐力やそれ以降の変形特性に影響を与えず、一面せん断目地の寸法をある範囲に納めれば充填壁の存在を無視して設計できることが確認できた。 (2)構造目地部が破壊する前の、壁部分と柱部分の水平力の負担割合が明らかになった。 (3)構造目地部の破壊後に目地が閉塞して生じる耐力の再上昇時の層間変形は、梁端にヒンジが形成されて壁は剛体移動するというモデルで概ね推定できた。 [今後の研究の展開]今回詳細に測定されたデータを基に、構造目地部が破壊し純骨組の挙動へ移行する時の強度と変形を推定する力学的モデルを検討し、そして、充填壁が梁降状形骨組の耐力変形特性に悪影響を与えないような設計方法を提案する予定である。また、壁に開口がある場合についても破壊実験を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)