Project/Area Number |
06750623
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
阪上 公博 神戸大学, 工学部, 助手 (90231331)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | コンサートホール / 舞台床 / 音響反射 / 加振力 / 楽器 |
Research Abstract |
本年度の研究においては、オ-ディトリアムにおける舞台床の音響特性について考察する上で重要な、次の2つの問題について、理論解析によって究明を試みた. (1)球面波入射に対する無限大弾性板の音響反射特性 (2)球面波入射及び点加振力を受ける無限大弾性板の音響特性 上記(1)は、舞台床が音源に極めて近接していること、(2)は、チェロやコントラバスのように床と音源(楽器)が接触していることを、条件として考慮したものである。なお、実際の建築条件においてしばしば見られる床下の空気層あるいは奈落のスペースについて、それらの影響を考慮するため、(1)、(2)ともに板が背後空気層を有する場合についても解析を行ない、考察した. その結果、(1)については遠距離受音点での近似解が、平面波入射の場合の解とほとんど同形であり、同様の性質を有することが示された.(2)については、(1)の解と、点加振力による放射音圧の和となり、両者のエネルギ和を中心として、干渉によって変動することを示した.いずれの場合においても、背後空気層の影響は、著しいディップとして現れる. なお、(2)については、音源と加振力の位相関係の影響が大きく、低音域に著しい反射性の増加あるいは減少を生じる.この点について、実際の楽器における加振力特性を実測調査しているが、未だ十分な知見は得られていない.
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