まちづくり文脈における環境形成主体育成のための方法論構築に関する研究
Project/Area Number |
06750649
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Hokkaido Institute of Technology |
Principal Investigator |
倉原 宗孝 北海道工業大学, 工学部, 講師 (70244837)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | まちづくり / 住民 / 参加 / 住環境 / 価値 / 子ども / 体験 / 環境学習 |
Research Abstract |
本研究の目的は、生活者が計画づくりに関わる「参加主義」によるまちづくりの道を開く上で、ハード・ソフトの環境の形成主体としての生活者を如何に育成していくかの方法論を構築することにある。調査フィールドを、雪や寒さ、広大な自然といった特異な住環境要素を備える北海道におき、有効となる関連事例の発掘を行った。そこでは、体験、交流、過疎、遊び等のテーマと傾向が整理・分析されたが、その中でとりわけ典型的な8事例について、現地調査、中心主体へのヒヤリング調査を行った。その上で、今日とこれからのまちづくりとそれに関わる生活者主体のあり方の方向・方法について、次のような視点がくくりだされた。 〈環境との対話から地域固有の価値を発見・創造〉主体の思考・行動と地域環境が相互に応答する中で、マイナス条件とされていた地域の住環境要素が、本来の意味・意義を取り戻したり新しい価値として発見・創造される。 〈危機的問題をも楽しみつつ地域の活性化へ〉過疎化、厳しい寒さ等の問題を、悲観的に受けとめるだけでなく、むしろ楽しい出来事を始めるきっかけ、状況づくりのチャンスとして生かすことの必要性・可能性。 〈くらしに根ざす思いが地域内外に広がる運動体へ〉くらしの中でのふとした思いやつぶやきを大切にし、即効性に目標を絞らずゆったりとした姿勢の中で継続していく中で、地域内外へ広がる運動体へと成長していくこと。 また、札幌市手稲区において、環境形成主体育成のためのアクションを自ら起こし(「こどもまちかど解決体」の取り組み)、その一連の活動に参与観察者として関わる中で、楽しさ故の自発性高い主体の育成、柔らかな組織づくり、地域・まちづくり学習等、これからのまちづくりに向けての視点を得た。この活動は今後も継続していく中で、さらなる分析の拡充に向かいたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)