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複素環化合物の新規合成法の開発と生理活性分子合成への応用

Research Project

Project/Area Number 06750879
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Synthetic chemistry
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

仙北 久典  北海道大学, 工学部, 助手 (50241360)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsフロナフチリジン / ナフチリジン / アルコキシルラジカル / β-開裂反応 / ラジカル反応 / hypoiodite / 酸化水銀-ヨウ素試薬 / [2+2]光シクロ付加
Research Abstract

研究計画に基づき、まず文献既知である4-ヒドロキシ-2-フェニル[1,8]ナフチリジン-2(1H)-オンとイソブテンをメタノール中500W高圧水銀灯によりPyrexフィルターを通して光照射し、head to headの位置選択的[2+2]光シクロ付加反応によりシクロブタノール誘導体を高収率で得た。エチルビニルエーテル、1-メトキシシクロヘキセン、酢酸イソプロペニルを用いた場合も同様の付加反応により相当するシクロブタノール誘導体を50-80%の収率で得た。次に、得られたシクロブタノールをベンゼン中、各3等量の酸化水銀およびヨウ素存在下、Pyrexフィルターを通し光照射を行った。その結果、発生したアルコキシルラジカルの炭素-炭素結合での位置選択的β-開裂反応によりフロナフチリジンが38-74%の収率で生成することを見出した。イソブテンとの付加体であるシクロブタノールからはフロ[2,3-b][1,8]ナフチリジン-4[2H]-オン誘導体のみが得られた。一方、エチルビニルエーテルおよび1-メトキシシクロヘキセンとの付加体であるシクロブタノールからは、フロ[3,2-c][1,8]ナフチリジン-4[2H]-オンのみが得られ、酢酸イソプロペニルとの付加体であるシクロブタノールからは両方のフロナフチリジン誘導体が得られた。フロナフチリジン骨格を有する化合物は抗アレルギー性・抗炎症性・鎮咳作用等の生理活性を示すことが報告されているが、一般的合成法が確立されておらず合成例も少ない。本手法はナフチリジンより2段階でフロナフチリジンを合成でき、フロ[2,3-b]-およびフロ[3,2-c][1,8]ナフチリジン生成の選択性が高いことなどフロナフチリジンの一般的合成法として有用であることを明らかにした。本結果は日本化学会第67春季年会に於いて発表され、近々学術雑誌に論文として投稿予定である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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