Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
Brassiacacampestrisの品種おそめに低温処理(5℃,8時間日長)を行い花芽の分化を誘導した。花序の分化が始まる低温処理6週間目の茎頂部からcDNAライブラリーを作製し、完全展開葉のpoly(A)^+RNAを用いてサブトラクションを行った。続いて、低温花芽誘導特異性を確認するため、花芽分化の進んだ低温処理12週間目の茎頂部と低温処理前の完全展開葉のそれぞれのpoly(A)^+RNAをプローブとして用い、ディファレンシャルスクリーニングを行った。その結果、花芽分化誘導期に強く発現する13クローンを単離した。この13クローンについての塩基配列を決定し、相同性検索を行った。その結果、10クローンについては既知の遺伝子と相同性を示した。3クローン(FTA1-04,2-27,2-46)については既知の遺伝子との相同性は低かった。既知の遺伝子と相同性の高かったクローン群に転写因子としての機能を有すると考えられるクローン(FTA1-09)が存在し、TATbindingprotein様遺伝子であることが推定された。このクローンについてはB.campestrisS9系統の小胞子期の葯cDNAライブラリーから全長と推定されるcDNAを単離した。このFTA1-09クローンと、既知の遺伝子と相同性の低かった3クローン(FTA1-04,FTA2-27,FTA2-46)についての発現様式を確認するためにノーザンハイブリダイゼーション分析を行った。その結果、FTA1-04クローンについては花芽分化誘導時における発現を確認することはできなかったが、FTA 2-27,FTA2-46クローンについては低温処理12週間目の花芽の発達が進んだステージにおいて強い発現を認めた。また、FTA1-09クローンについても花序の発達が進んだステージに強い発現が認められ、さらに、葯においても強い発現が認められた。
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