アブラナ科自家不和合性関連遺伝子の相同S遺伝子系統内でのDNA塩基配列の変異
Project/Area Number |
06760005
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Breeding science
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡辺 正夫 東北大学, 農学部, 助手 (90240522)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | アブラナ科植物 / 自家不和合性 / S遺伝子 / 遺伝的変異 / アミノ酸置換 / SLG遺伝子 |
Research Abstract |
S24(1-1j)とS24(27-1t)の柱頭からcDNAライブラリーを作製し、SLG24(S-12j)をプローブとして、SLGのクスリ-ニングを行った。ORFの全長を含むクローンを両系統から1クローンずつ選び、全塩基配列を決定した。 今回スクリーニングして得られたSLG24(1-1j)とSLG24(27-1t)の間で比較したところ、ORFでは完全に一致していた。しかし、これらの塩基配列は、以前クローニングされていたSLG24(S-12j)と比較すると、6か所の置換および3か所の挿入があることがわかった。 推定したアミノ酸配列を比較したところ、塩基置換のうち3か所は同義的置換であり、残りの3か所は非同義的置換であった。さらに、SLG24(S-12j)には存在しない塩基がSLG24(1-1j)とSLG24(27-1t)において確認された。これらの塩基の挿入はお互いに近いところで起こっているため、この挿入によってアミノ酸配列が大幅に変化していなかった。 このように変異が認められたものの、地理的に離れた集団であるS24(1-1j)とS24(27-1t)のSLGの間では塩基配列が一致し、同じ集団から時を異にしてサンプリングされたS24(S-12j)とS24(1-1j)のSLGの間では異なっているのは不自然であると考え、S24(S-12j)の個体から、ゲノムDNAを抽出し、SLGに特異的なプライマーのペアを用いてPCRを行い、増幅されたSLG断片をクローニングした。 このクローンの両端からのシークエンスを行った結果、以前報告されていたSLG24(S-12j)の配列とは異なり、SLG24(1-1j)とSLG24(27-1t)と同じ塩基配列を示した。このことから、S24の3系統のSLGの塩基配列は全て同じである可能性が考えられ、このことを確認するため現在解析中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)