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風致的施業管理下にある都市近郊林における微気象的環境に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06760029
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 園芸・造園学
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

柴田 昌三  京都大学, 農学部, 講師 (50211959)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords都市近郊林 / 風致的施業 / 微気象的環境 / 除間伐 / 相対照度 / 土壌水分 / 気温 / 放射熱
Research Abstract

近年、都市周辺の貴重な緑として社会的に注目を集めている都市近郊林の中で、風致的な森林管理を目的として施業を行った森林における微気象的な環境の測定を行った。研究の対象となったのは、前年度の助成によってこのような森林の風致的施業管理に関する研究を行った、京都市左京区の宝ヶ池公園の森林である。測定対象地は、従来アカマツが高木種として優先し現在マツ枯れが急激に進みつつある林分と、コナラ・アベマキ等の落葉樹を主体とする林分であり、それぞれに風致的管理を目的として一部の高木の除間伐と低木層の除伐を行った区域と、まったく管理を行わなかった区域に分けられる。また、低木層の一部はコバノミツバツツジを意図的に残している。これらの林分に、温度センサー、照度センサー、光量子センサー、放射熱センサーおよび土壌水分センサーを設置し、微気象を測定した。なお、センサーの入手が7月下旬となったため有効な観測値は8月下旬以降しか得られておらず、通年のデータはそろっていないため、ここでは現状の途中経過の報告にとどめる。
除間伐によって、林内は著しく明るくなった。地表部分では放置区が1%以下の相対照度であるのに対して、除間伐区では数%になった。また、コバノミツバツツジの葉層上部では、10%を超える相対照度となった。同時に放射熱量や、光量子量も増加した。このような光あるいは熱条件の変化に伴い、気温や土壌水分にも一部で違いが現れた。本年は記録的な高温・乾燥の夏期であったため、放置区における水分条件もかなり乾燥気味であり、充分な比較を行うことはできない点があるが、林床に直射日光が入射する頻度が高くなった部分では、気温の日変化が激しくなり、これに伴って土壌水分量は減少する傾向が認められた。測定は現在も継続中であり、少なくとも1年以上の継続測定の後、成果をまとめる予定である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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