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バラ切花の湿式輸送と水分生理

Research Project

Project/Area Number 06760038
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 園芸・造園学
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

土井 元章  大阪府立大学, 農学部, 講師 (40164090)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsバラ切花 / 品質保持 / 乾式輸送 / 湿式輸送 / 水ポテンシャル / 気孔抵抗 / 水通導性 / 前処理
Research Abstract

バラ切花‘ブライダル・ピンク'を用いて,乾式および湿式輸送をシミュレートし,品質保持に及ぼす輸送条件の影響をみた.その結果,いずれの輸送温度でも乾式輸送では,湿式輸送に比べて切り花品質の低下が著しく,とくに長時間の輸送では輸送後の品質保持期間に大きな差が生じた.また,高温湿式輸送では,輸送中に開花が進行し,花弁の退色が問題となった.
5℃での乾式および湿式輸送中の切花の水分特性を比較した.乾式輸送では,24時間の輸送で約10%の水欠差が生じて水ポテンシャルが-1MPaを下回るようになり,この頃からベントネックの発生が見られた.また,葉の水ポテンシャルは花弁の水ポテンシャルより低かった.茎の水通導性は,花首部で茎基部の数分の一となった.花首部の水通導性は乾式輸送時のみ減少し,求基,求頂方向による差は認められなかった.また,気孔抵抗は,乾式輸送中に著しく増加し,輸送後水に生け戻しても十分な回復は見られなかった.これらの結果から,切花を乾式輸送すると,切花は気孔抵抗を高めることで水分損失を少なくしようとするが,この制御機構は必ずしも十分なものではなく,水ストレスの増大にともなって切花中の水は花弁から葉に移動するものと考えられた.この水移動は,部位別に新鮮重の減少率を測定することにより実証され,72時間の乾式輸送で,葉が花弁や茎から奪い取って蒸散に使われる水は,総水分損失量の30%以上に及んだ.
切花の蒸散を抑制する目的で前処理した10ppmcis-ABAの前処理は,処理中及び処理直後の蒸散を抑制する効果が認められたものの,品質保持期間に対してはさほど延長効果を示さなかった.検討した前処理剤としては,殺菌剤として0.3mM 8-HQSを用い0.01M果糖を添加した溶液の前処理効果が高く,湿式輸送期間を利用して前処理することにより,慣行の箱詰め輸送の2倍以上の品質保持期間が得られるようになった.また,ピックル等の湿式箱詰め輸送資材を用いても,バケツ輸送と同等の品質保持効果が得られた.得られた研究成果は現在論文として取りまとめ中である.

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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