Project/Area Number |
06760117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
食品科学・栄養科学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
赤坂 和昭 東北大学, 農学部, 文部教官・助手 (10201881)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | レシチンコレステロールアシル基転移酵素 / 過酸化脂質 / ホスファチジルコリン / コレステロールエステル |
Research Abstract |
血漿中のリン脂質過酸化物の分析を行なうため、前処理として血漿をメタノールで除蛋白後、直接装置に導入し、オンラインで濃縮、分離、検出を行なう自動分析システムを確立した。本法によりヒト血漿中のホスファチジルコリン(PC)、及びホスファチジルエタノールアミンのヒドロペルオキシド(HPO)の分析が可能であった。 本システム、及び既知のシステムを用いヒト血漿中にPC-HPOを添加し、PCとコレステロールエステル(CE)のHPOを追跡した。その結果、添加したPC-HPOの減少分の数%に相当するCE-HPOの生成が確認された。ヒト血漿中のグルタチオンペルオキシダーゼはPC-HPOを還元するとの報告があり、実際PCヒドロキシドの生成が確認されたことから、この系が添加したPC-HPOの主要な分解経路と考えられた。しかし、添加したPC-HPOの構成脂肪酸の種類、及びリポソームの酸化/未酸化脂質の比によりHPOの血漿中での安定性が大きく異なり、未酸化脂質中に極微量のHPOが存在する様な場合はその減少率が著しく低下したことから、実際のヒト血漿においてはこの系はあまり分解に関与していないものと考えられた。一方、LCATの系では、PC-HPOの減少分の最大16%に相当するCE-HPOの生成が確認された。本酵素の作用にはアポa-1が必要であることからHDL中のPC-HPOはより高効率でCE-HPOに変換されている可能性があり血漿中CE-HPOの生成にこの系が関与している可能性があることが示唆された。
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