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¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究では,草地とその対照区である裸地にスラリーを散布し,スラリーが日射,降水、地温,土壌水分などの影響を受けながらどのような挙動を示し,地下水帯に浸入するかを明らかにするとともに,スラリーの散布により地温や土壌水分,蒸発量の変動特性がどのように変化するかを実験的に明らかにしようとした。 2台の土壌カラムを準備し,一方は地表面を草地に,他方は裸地状態とし,それぞれのカラムに同量のスラリーを散布し,測定を行った。研究成果の概要は,以下の通りである。 1.カラム下端から排水された水のEC値は,草地カラムに比べて裸地カラムの方が大きかった。このことより,スラリーが草地表面及び根群域に貯留されていると推察された。 2.スラリーの散布による蒸発量の変化は,草地カラム・裸地カラムともに,今回の実験では顕著な差は見られなかった。 3.カラム下端からの排水量が,スラリーの散布回数を増すにつれて,減少した。これは,スラリーの有機物成分により土壌間隙が目詰まりを起こしたためであると考えられる。 今後の展開としては, (1)土壌環境の違い(草地と裸地)を考慮して,地温と土壌水,物質の同時移動モデルを作成し,実験結果を用いてモデルのパラメータを決定し,シミュレーションを行う。 (2)実験結果とシミュレーション結果を比較することにより,土壌環境の違い地温と土壌水分,物質の動態に与える影響を検討する。
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