寒冷環境における反芻動物のGH、IGF-I分泌特性
Project/Area Number |
06760238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小田 伸一 東北大学, 農学部, 助手 (60211827)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 寒冷環境 / ヒツジ / GH / IGF-I / アドレナリン作動性 |
Research Abstract |
平成4年度、5年度の奨励研究の結果から、ヒツジのGHおよびIGF-I分泌は、アドレナリン作動性α作用により修飾を受けており、更にα_2受容体刺激薬を投与することにより、GH分泌は促進、IGF-I分泌は抑制されることを報告した。そこで、今回の申請研究では、寒冷環境下においてもIGF-Iのアドレナリン作動性分泌調節系、特にα_2受容体を介するIGF-I分泌抑制系が存在するか否かを確認し、併せてGHに関しても考察を加えることを目的とした。 【結果および考察】 常温(20℃)生理食塩水投与、寒冷(0℃)生理食塩水投与、プロプラノロール(β遮断薬)投与、プロプラノロール+ヨヒンビン(β+α_2遮断薬)投与、プロプラノロール+プラゾシン(β+α_1遮断薬)投与を行い、血漿GH、IGF-I、Insulin濃度の各々の平均値を表に示した。 寒冷環境において、β遮断薬であるプロプラノロールを投与することによりGH濃度が10.8ng/mlに上昇した。また、β+α_1遮断薬の投与でGHは12.9ng/mlと有意に上昇した。このことはα作用によって促進された寒冷環境でのGH分泌が、アドレナリン作動性α_2受容体を介するものであることを示唆している。 IGF-I濃度は、β+α_1遮断薬投与により44.8ng/mlと有意に低下したことから、寒冷環境でのIGF-I分泌抑制もアドレナリン作動性α_2受容体を介して生じたものと考えられた。インスリン分泌についても寒冷環境では、アドレナリン作動性α_2受容体を介する分泌抑制であることが確認できた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)