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運動時体温調節への脳内プロスタグランジンの関与

Research Project

Project/Area Number 06770053
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

藤原 素子  大阪大学, 医学部, 助手 (30220198)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords運動 / プロスタグランジン / 脳脊髄液 / ラット
Research Abstract

運動時の体温上昇機構を解明するために、我々はこれまでにラットを用いて実験を行ない、いくつかの興味深い結果を得てきた。例えば運動時に発熱物質を投与すると、運動による体温上昇と発熱による体温上昇が加算される。また、発熱物質であるプロスタグランジン(PGE2)の合成阻害剤であるインドメタシンを脳室内あるいは皮下に投与して運動を行なわせたところ、脳室内投与時のみ運動による体温上昇が抑えられた。これらの結果は、運動時には体温の調節レベルが新たな値にリセットされること、またこれには血液-脳関門の脳側でのPGE2合成が関与していることを示唆する。今回我々は実際に運動中に脳内でPGE2が合成されているか否かを検討した。ラットに30分間の運動で直腸温が0.8℃-1.0℃上昇するような強度のトレッドミル走を行なわせ、運動終了後ネンブタール麻酔下で脳脊髄液を採取し、凍結、-80℃で保存した。ラジオイムノアッセイキットにより脳脊髄液中のPGE2を測定した。対象群として30分間トレッドミル内で安静にしているラットからも脳脊髄液を採取し、同様にPGE2を測定した。今回の実験では、運動終了直後のラット脳脊髄液中のPGE2レベルは、運動していないラットのそれと差がなかった。脳脊髄液中においてPGE2レベルの上昇が見られなかったことから、脳組織、特に体温調節中枢である視床下部、また最近発熱に関与していると注目されている脳室周囲器官などで、PGE2レベルが上昇している可能性が考えられる。今回の実験では脳組織でのPGE2レベルを測定するには至らなかったが、今後引き続き検討していく予定である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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