Project/Area Number |
06770072
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
武田 理夫 杏林大学, 医学部, 助手 (40255401)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | バソップレシン受容体 / 近位尿細管 / polymerase chain reaction / 結合実験 / アフリカツメガエル卵母細胞 |
Research Abstract |
我々は既に細胞内カルシウム濃度上昇を指標として、近位尿細管起始部(S1)に既知のV1aあるいはV2とは異なる第3のバソップレシン(AVP)受容体の存在を報告していた。今回はその遺伝子クローニングを試みた。クローニングのためのRNA供給源としてマウスS1細胞株よりAVP受容体安定発現S1細胞株を作出した。まずPCRクローニングを試みた。AVP受容体ファミリーの共通アミノ酸配列を基にdegenerative primerを作成し,ラット腎あるいはAVP受容体安定発現S1細胞株よりRNAを抽出してRT-PCRを施行した。予想された長さのPCR産物を得たのでその塩基配列を解析したところ、既知のV1aおよびV2受容体は得られたが新規のAVP受容体は得られなかった。次にCOS細胞の発現クローニングを試みた。スナワチラット腎cDNAライブラリーをCOS細胞に導入し、発現させたAVP受容体と^3H標識AVPの結合を指標としてスクリーニングを行った。十分なV1a発現を陽性対照として3次スクリーニングまで行ったが、最終的に陽性クローンは同定できなかった。さらにアフリカツメガエル卵母細胞の発現系を用いた検討を行った。本系においてもモノクローンV1acRNAによる発現は認められるものの、天然の陽性対照となる肝mRNAにおける発現は認められず,今後さらに同発現系の改善を要すると考えられた。このようにhomologyに基ずく方法および発現クローニングを試みたが新規のバソップレシン受容体遺伝子を単離するには至らなかった。
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