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ガン細胞のシスプラチン耐性獲得機構の解明

Research Project

Project/Area Number 06770089
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General medical chemistry
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

後藤 信治  長崎大学, 医学部, 助手 (50186889)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords癌 / 薬剤耐性 / グルタチオン / シスプラチン
Research Abstract

癌細胞のシスプラチン(CDDP)耐性機構の解明を目的とし、卵巣癌細胞株(A2780)とそのCDDP耐性細胞株(A2780DDP)及び大腸癌細胞株(HCT8)とそのCDDP耐性細胞株(HCT8DDP)を用いて、CDDPの細胞外輸送機構を中心に検討し、以下の知見を得た。
1.実験に使用した細胞株では、CDDP耐性細胞株の方が、グルタチオン(GSH)含量が増加していた。
2.細胞を予め、[^3H]標識グリシンを含む培養液で培養し、細胞内で標識[^3H]GSHを合成させてからCDDPを添加した。その後、細胞外へ輸送された[^3H]GSH-CDDP結合体をDowex1カラムで分画し、その放射活性を測定したところ、各々のCDDP耐性細胞株の方が放射活性が高く、GSH-CDDP結合体の輸送能が亢進していることが明らかになった。
3.このGSH-CDDP結合体の輸送系は、ATP依存性であった。
4.GSHと薬剤の結合体の輸送系の基質としてよく知られている1-クロロ-2,4-ジニトロベンゼン(CDNB)とCDDPを同時に細胞に添加し、CDDPの細胞外輸送について検討したところCDNBにより競合阻害を受けることがわかった。GSH-CDDP結合体の輸送系は、我々が明らかにした輸送系(J.Biol.Chem.,1993)と同一であることが判明した。
以上のことから、癌細胞のCDDP耐性の機序のひとつとして、GSH含量の増加とGSH-CDDP結合体の細胞外輸送の亢進が関与していることが明らかになった。
現在、Boardら(FEBS Lett.,1993)により報告されたATP依存性輸送系の阻害剤であるCremophor ELをCDDPと併用することにより、CDDP耐性細胞の細胞障害性が上昇するか否かを検討している。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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