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O^-_2産生における新規39kDaタンパク質の役割

Research Project

Project/Area Number 06770111
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Pathological medical chemistry
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

染谷 明正  順天堂大学, 医学部, 講師 (90167479)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
KeywordsNADPH oxidase / 活性酸素 / 好中球 / 細胞質因子
Research Abstract

白血球の活性酸素(O^-_2)産生は、NADPH oxidaseの活性化により生じる。この酵素は複数の成分で構成されており、白血球が刺激されると細胞質成分であるp47^<phox>,p67^<phox>が細胞膜に移行し、膜成分であるcytochrome b_<558>と会合することでO^-_2が産生される。我々は最近p47^<phox>,p67^<phox>と複合体を形成している39kDaタンパク質を発見した。そこで本研究では、この39kDaタンパク質のO^-_2産生における役割について検討した。
まず、p47^<phox>,p67^<phox>および39kDaタンパク質の複合体を、界面活性剤の存在下でクロマトグラフィーを行なった。その結果、39kDaタンパク質はp47^<phox>と解離したが、p67^<phox>とは解離しなかったことから、39kDaタンパク質はp67^<phox>と強く会合していることがわかった。次に、39kDaタンパク質の部分アミノ酸配列をもとに作製したペプチド抗体を用いて39kDaタンパク質の挙動を調べたところ、刺激剤を添加することにより39kDaタンパク質がp67^<phox>から解離することが観察された。さらに、刺激による細胞質タンパクの膜への移行とその時のO^-_2産生能を比較したところ、39kDaのタンパク質はp67^<phox>よりもp47^<phox>と一致して膜に移行し、その時のO^-_2産生は、39kDaタンパク質とp47^<phox>の膜への移動と一致することがわかった。さらに、好酸球についても検討したところ、同様の結果が得られた。これらの結果から、39kDaタンパク質は、休止時にp67^<phox>と会合して存在するが、刺激されるとp67^<phox>と解離し、むしろp47^<phox>と共に膜へ移行することによって、スーパーオキシド生成を調節する食細胞(好中球、好酸球)に普遍的な因子であることが考えられた。なお、ヒト白血病細胞株HL-60を用いて、細胞分化に伴う39kDaタンパク質の発現の変化を調べるとともに、慢性肉芽腫症患者の好中球について、39kDaタンパク質が欠損しているかどうかを今後検討していきたい。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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