瀘胞性リンパ腫は何故本邦には少ないか-日米症例の比較研究
Project/Area Number |
06770125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大澤 政彦 大阪大学, 医学部, 助手 (80213685)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 瀘胞性リンパ腫 / Follicular center cell / 細胞外マトリックス / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
本年度は、細胞外マトリックスの相違について免疫組織学的検討をおこなった。組織学的検討により、Follicular center cell腫瘍と考えられた.本邦例46例と米国例6例を対象とした。これらの症例の標本内における瀘胞性増殖部位の面積比は0%22例,50%未満8例,50%以上16例が本邦例,0%3例50%以上3例が米国例であった.免疫組織学的検討は全例パラフィン包理材料を用いておこなった.ABC法によりL26(CD20),MB-1,MT-1(CD45),UCHL-1(CD45RO),Collagen type IV laminin,CD21を染色した。腫瘍細胞は全例CD20またはMB-1が陽性,MT-1,UCHL-1が陰性でB細胞性リンパ腫であることが確認された。collagen type IVとlaminin,CD21はほぼ同様の染色性を示した。すなわち瀘胞性増殖を示す部位では網状にDendritic reticulum cellが染色された。これに対しびまん性増殖を示す部位では網状の染色性が失われ、腫瘍内に陽性細胞がわずかに点在した。また瀘胞性増殖からびまん性増殖への移行部位では網状構造の変形や染色性の低下する傾向がみられた。これらの所見は本邦例と米国例で大差なかった.またこれらは従来より報告されているように瀘胞性増殖にDendnitic veticulum cellが重要な役割を担っていることを示しており、さらにDendnitic veticulum cellと腫瘍細胞との関係について電子顕微鏡的観察を含めた詳細な検討が必要であると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)