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新しい蛋白分泌経路の検討-ヒトPOMC遺伝子導入マウス培養細胞株を用いたdirect endoplasmic secretionの提唱-

Research Project

Project/Area Number 06770170
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Experimental pathology
Research InstitutionAichi Cancer Center Research Institute

Principal Investigator

稲田 健一  愛知県がんセンター研究所, 病理学第一部, 主任研究員 (70246081)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords蛋白分泌経路 / L-42 / AtT-20 / 免疫電顕 / BFA / ACTH関連蛋白 / プロセッシング
Research Abstract

BFAで処理したL-42細胞の通常電顕では、intactなゴルジ装置や小胞体は見られず、小胞状に膨らんだ構造物が多数認められた。これは壊れて拡張したゴルジ装置や小胞体と考えられた。免疫電顕では、小胞状の構造物の一部、特に細胞膜に近接した部位にACTH関連蛋白陽性像が見られた。このことから、BFA投与によりゴルジ装置から先の蛋白の移送・分泌が阻害された可能性が形態学的に示唆された。一方、BFA投与時の培地中及び細胞内のACTH関連蛋白のradioimmunoassayでは、両者共にACTH活性が見い出され、その活性は細胞内がより強かった。immunoblotでも、共にACTH関連蛋白の存在が示された。その分子量は、細胞内の蛋白に較べて培地中の蛋白がやや小さく、細胞内でプロセッシングをうけた可能性が示唆された。以上の結果から、L-42は、我々の提唱している第3の蛋白分泌経路、direct endoplasmic secretionによりACTH関連蛋白を移送・分泌していると考えられた。
同様の実験を、AtT-20を用いて行った。通常電顕では、BFA投与によりゴルジ装置や分泌顆粒は見られなくなり、L-42と同様に拡張した小胞状の構造物が目立つようになった。免疫電顕では、小胞状構造物の一部にACTH関連蛋白陽性像が認められた。radioimmunoassay及びimmunoblotを行うと、BFA投与群では細胞内にコントロールと同程度のACTH関連蛋白の存在を見い出したが、培地中にはコントロールと異なり、ごく少量のACTH関連蛋白が検出されたのみであった。その分子量は、AtT-20がconstitutive pathwayから分泌するといわれている前駆体ACTHより明らかに小さく、L-42の培地中のものに類似していた。このことは、AtT-20ではBFA投与により大部分のACTH関連蛋白の移送・分泌は阻害されるが、一部のものは本来とは別の経路で移送・分泌されている可能性を示していると考えられる。それが我々の提唱としている第3の経路か否かは、現在検討中である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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