毒素原性大腸菌耐熱性下痢毒素の受容体結合部位とダイマー構造形成部位
Project/Area Number |
06770204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
和田 昭裕 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (70253698)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 耐熱性エンテロトキシン / 耐熱性エンテロトキシン受容体 / 膜結合型グアニル酸シクラーゼ |
Research Abstract |
毒素原性大腸菌の産生する耐熱性エンテロトキシン(STa)は、腸管上皮細胞膜上に存在する受容体蛋白質(STaR)に特異的に結合して、ヒトや家畜に急性の下痢を引き起こす毒素である。本研究において、STaとSTaRの結合部位を明らかにする目的で、STaRの細胞外領域を構成するアミノ酸のデリーションおよびポイントミューテーションを行った。 STaRデリーション変異体は、N末端側のシグナルペプチドの後ろから下流に削った変異体10種類とC末端側の細胞膜近傍から上流に削った変異体5種類を作製した。これら15種類のSTaR変異体のSTa結合活性を調べた結果、いずれもSTa結合活性を示さなかった。そこで、STaRの細胞外領域を構成するアミノ酸をポイントミューテーションしてSTa結合に重要な部位を解析した。18種類のSTaR変異体を解析した結果、Arg136,Met138およびAsp347,Asn348を変異させた2種類のSTaR変異体が、STa結合活性を全く示さず、STa結合に重要な部位であることが示唆された。さらに、これらのSTaR変異体が発現していることを、市販のモノクローナル抗体の認識するエピトープを導入して免疫沈降にて確認した。この結果、蛋白質が発現しているにもかかわらず、Arg136,MeT138およびAsp347,Asn348を変異させた2種類のSTaR変異体はSTa結合活性を失っており、この部位がSTa結合に重要であるとわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
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