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水疱性口内炎ウイルス膜糖タンパク質の細胞融合能に関わる抗原エピトープの同定

Research Project

Project/Area Number 06770229
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Virology
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

永田 諭志  東京理科大学, 薬学部, 助手 (40246682)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords水疱性口内炎ウイルス / 膜糖タンパク質 / 膜融合 / モノクローナル抗体 / エピトープ / 融合ドメイン
Research Abstract

水疱性口内炎ウイルスの膜糖タンパク質(Gタンパク質)は、pH依存性の細胞融合能を持つことが知られている。そこで我々は本研究において、すでに得られている融合抑制能を示す抗Gタンパク質モノクローナル抗体のエピトープをGタンパク質の一次構造上に位置付け、Gタンパク質の融合ドメインを解析することを試みた。まずRT-PCR法によりGタンパク質遺伝子をクローニングし、種々の欠失変異体をGSTとの融合タンパク質として大腸菌で発現させ、モノクローナル抗体との反応性をウエスタンブロッティング法により検討した。その結果、融合抑制に関る2つの異なるエピトープがGタンパク質のアミノ酸配列の165-185および269-279の領域に存在することが示唆された。これらのエピトープに対する抗体は、競合的ELISAによりGタンパク質上の高次構造を認識する別の融合抑制抗体の結合を阻害することから、これらの一次構造上では離れた位置に存在するエピトープが高次構造上では近傍に位置する可能性が示唆された。さらにこれらの領域をカバーするように20アミノ酸よりなる合成ペプチドを20種合成し、抗体との結合性を検討したが、これらのペプチドと抗体の反応は検出されなかった。また、種々のpHの緩衝液中でのウイルス粒子と各モノクローナル抗体の免疫沈降反応の結果、2つのエピトープのうち1つはpH値に関係なくウイルス粒子の外側に面して存在しているが、もう1つは酸性のpHで抗体が反応できない構造をとるかあるいは反応できない位置に移動すると考えられた。これらのことを総合すると、本研究によりGタンパク質の一次構造上で隔たった位置に存在する幾つかの領域が、高次構造上で近傍に集まり融合ドメインを形成している可能性が示された。またこの融合ドメインはGタンパク質のほぼ中央部分に位置しており、pHによって構造変化する領域を含んでいる可能性が考えられた。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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