インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼの分子解剖学
Project/Area Number |
06770231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
豊田 哲也 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 助手 (00197972)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | インフルエンザウイルス / RNAポリメラーゼ / 転写 / 複製 / 組み換えバキュロウイルス / 組み換えワクチニアウイルス |
Research Abstract |
インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼはPB2、PB1、PAという3つのサブユニット構造からなり、ゲノムの転写、複製共につかさどる複合酵素であり、RNAポリメラーゼで初めてRNase活性が検出された酵素でもある。申請者らは、これまでにウイルス粒子由来のRNAポリメラーゼ及び、バキュロウイルスにより発現し、精製したそれぞれのサブユニットを再構成したRNAポリメラーゼを用いて、ゲノムの第8分節の両端を持ったモデル鋳型とプライマーに依存した転写活性を検出してきた。 これまで、主に温度感受性変異株とクロスリンク実験により、PB2サブユニットに真核細胞mRNAのキャップ構造を認識してそれに結合し、切る活性があり、PB1サブユニットにはRNA合成活性があることが推定されてきたが、今回、それぞれのサブユニットを単独、及び、すべての組み合わせで、組み換えバキュロウイルス、組み換えワクチニアウイルスの系で発現させ、そこから抽出した核抽出液を用いて、PB1サブユニット単独でも、モデル鋳型依存性にRNA合成活性を検出することに成功した。また、試験管内におけるモデル鋳型RNAの複製には、PB2、PB1、PAの3つのサブユニットがそろった完全なポリメラーゼ複合体が必要であることも明かとなった。そして、この完全なポリメラーゼ複合体だけでなく、PB1PB2複合体においても、グロビンmRNAをプライマーとして転写反応を行うことができることを示唆した。 以上、PB1は、RNA合成を行い、PB1PB2複合体は転写酵素、そして、すべてのサブユニットがそろった完全なポリメラーゼ複合体は、転写、複製酵素として機能することを示唆した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)