Project/Area Number |
06770292
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
本田 純久 長崎大学, 医学部, 助手 (90244053)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 原爆被爆者 / 骨粗鬆症 / 疫学調査 / 高齢者 |
Research Abstract |
被爆高齢者の骨粗鬆症発生率の把握とその危険因子を明かにすることを目的に疫学調査を実施した。 1.対象 長崎原対協原爆健康管理センターにおいて、平成6年5月24日から平成6年12月28日までの期間に骨密度検査を受診した48歳から87歳までの女性589人(平均年齢61.8歳、標準偏差8.3歳)。 2.骨密度測定 DXA(dual energy X-ray absorptiometry)法により、腰椎正面及び側面の骨密度を測定(装置、Hologic社QDR-2000)。 3.結果 1)骨密度調査:腰椎正面L2〜L4の平均(AP)の年齢階級別分布を調べた。50歳未満のAP平均は0.964(g/cm^2)、50〜59歳は0.863、60〜69歳は0.777、70〜79歳は0.739、80歳以上は0.674と、年齢が高くなるにつれて骨密度は減少する傾向がみられた。 2)生活習慣調査:BMI(=体重/身長^2)が小さいほど骨密度は低く、年齢が高くなるにつれてその差は大きくなる傾向がみられた。また閉経からの年数と骨密度の関連を重回帰分析により調べた。その結果、閉経からの年数が長いほど骨密度は低い傾向がみられた。その他の食生活、運動量、飲酒、喫煙などの要因と骨密度の関連については今後さらに解析を行なう。 3)原爆放射線被爆の影響調査:2.0km以内の近距離で被爆したひとのAPの平均は0.810(g/cm^2)2.1〜3.0kmでの被爆者は0.808、3.1km以上の被爆者は0.813と被爆距離と骨密度の間に統計的に有意な関連はみられなかった。
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