新たな肝特異機能検査としての血中アシアロ糖蛋白受容体測定系の開発:新しい肝予備能のマーカーとして
Project/Area Number |
06770373
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 助手 (20244345)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アシアロ糖蛋白 / 受容体 / イムノアッセイ / 肝予備能 / 遊離受容体 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
本研究では,我々がすでに作製した24種類の抗ヒトアシアロ糖蛋白受容体(AGPR)モノクローナル抗体(MoAb)を用いて,ヒト血清中に循環する遊離AGPRを測定し得るELISAの開発を試みた。その結果,30220MoAbを固相化し30201MoAbを標識2次抗体としたELISA測定系によりヒト血清中のAGPRを定量できることが明らかとなった。 次に,283名の健常人(男性125名,女性113名)の血清AGPR濃度を測定したところ,健常人のその分布は正規分布を示さず,Q-Qplotによる分布解析を行った。血清AGPR値は,年齢,性別による偏りを示さず,Q-Qplotによる中央値は0.4μg/l,90%tile値は2.4μg/lであった。 さらにアルコール性肝障害患者の血清AGPR濃度を測定した結果,アルコール性肝硬変患者での分布は中央値0.7μg/l,90%tile5.7μg/lと健常人およびウイルス性肝硬変の分布に比べ高値を示した。また,AGPR高値を示したアルコール性肝硬変患者では,禁酒後の血清AGPRは低下した。これらのことから,血清AGPRはアルコール性肝障害のマーカーとなることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)