Project/Area Number |
06770378
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
武田 正 大阪市立大学, 第3内科, 助手 (10254393)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | インターフェロン / 肝細胞癌 / 癌遺伝子 / 細胞増殖 / ornithine decarboxylase / C型慢性肝炎 |
Research Abstract |
1 C型慢性肝炎に対してインターフェロン治療が行われ、長期に経過観察できた症例が存在するようになった。C型肝硬変の自然経過で肝細胞癌の発生率は、50%以上におよぶことが知られている。当教室でインターフェロン治療を施行した症例の治療後の肝細胞癌の発生率と無治療群における肝癌発生率を比較したが前者において有意に低いことを報告した。 2 インターフェロンが肝細胞癌由来細胞株(HLF)の増殖抑制効果を持ちαおよびβがγインターフェロンにくらべ、強く抑制することを認めた。その効果はcytostaticであり、cytolyticな効果では無かった。 3 インターフェロンを培養液中に添加することでOrnithine decarboxylase(ODC)活性は低下しc-myc蛋白の産成量は低下した。ODCの抑制はmRNA量の低下に由来することがNorthern blloting法にて証明した。 4 c-myc antisenseを培養液中に加えることでc-myc蛋白の産生量は低下し、同時に細胞増殖を抑制することを証明し、c-mycが肝癌細胞中で増殖調節に強く関わっていることが認められた。 5 インターフェロンγはαに比べc-myc、c-Ha-ras産生蛋白の産生を強く抑制した。この効果と増殖抑制はαがγに比べ強い効果を示したことから、増殖抑制と、癌遺伝子蛋白の発現に対するインターフェロンの作用機序は一部異なることも考えられた。
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