骨髄性プロトポルフィリン症患者の遺伝子解析、DNA診断と患者変異遺伝子の発現
Project/Area Number |
06770410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
谷 和宏 関西医科大学, 医学部, 助手 (20257934)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | フェロケラターゼ遺伝子 / 骨髄性プロトポルフィリン症 / DNA診断 |
Research Abstract |
単離されたヒトフェロケラターゼcDNAおよびゲノムDNAを用いて、致命的な重症肝不全を合併した日本人骨髄性プロトポルフィリン症(EPP)患者とその家族の遺伝子解析およびDNA診断を試み、この患者のフェロケラターゼ遺伝子に全く新しいタイプの点変異があることを明らかにした。 (1)患者から得られたリンパ球をEBVでトランスフォームし、これらの細胞からcDNAを調整した。PCR法によりフェロケラターゼをコードした部分を増幅、単離し、電気泳動法によりフェロケラターゼcDNA長を検索したところ、正常なサイズのものとこれよりやや小さなサイズの2つのフェロケラターゼcDNAが確認された。異常な長さのcDNAクローンの塩基配列を決定したところ、フェロケラターゼ遺伝子のエクソン9が欠落していた。さらに患者のゲノムDNAの解析により、対立遺伝子の異常とイントロン9のdonor siteの最初の位置にG→Aの点突然変異が明らかにされた。この点突然変異はこれまでに報告のない新しいタイプのものであった。 (2)患者における以上のデータに基づいて、患者家族のフェロケラターゼ遺伝子を解析し、さらにDNA診断を試みた。対立遺伝子に特異的なオリゴヌクレオチドを用いたハイブリダイゼイション(Allele-specific oligonucleotide hybridization)法により患者家族のフェロケラターゼ遺伝子を調査したところ、患者の父と患者第1子及び長兄の第1,2子に患者と全く同一の遺伝子異常(点突然変異)が発見された。さらに患者の長兄(EPPにより死亡)と次兄は変異遺伝子のキャリアーであると推測された。 これらの結果により、この家族におけるEPPは常染色体優性の遺伝様式であると結論づけた。 本研究により骨髄性プロトポルフィリン症のDNA診断が可能になった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)